脳内の神経ネットワーク内でどのように情報が処理されているのかを明らかにする上で、特定の細胞群における細胞活動を可視化する手法の開発は必須である。本研究では有機小分子蛍光プローブ技術と遺伝子工学技術を組み合わせた研究アプローチに基づいて2つの蛍光可視化手法を開発した。①カルシウムダイナミクスの細胞選択的な可視化手法:レポーター酵素により機能化する蛍光プローブを開発し、細胞選択的にカルシウムダイナミクスを可視化することに成功した。②シナプス小胞放出ダイナミクスに着目した神経活動の可視化手法:細胞選択的に標識可能な酸性pH蛍光プローブを開発し、神経活動を可視化することに成功した。
|