研究課題
実施計画に基づき、以下3つの研究項目について研究・開発を進めた。① イオン液体の物理化学的性質の一般化:トリアルキルアンモニウム系ILの静的特性・輸送特性に関する知見について取りまとめ、学術論文の投稿・公開(J.Phys.Chem.B誌)を行った。さらなる一般化を目的とした混合イオン液体の物理化学特性を広範に測定し、静的な物性パラメータについては、その物性過剰量(理想値からのズレ)はプラスマイナス0.5%以内程度であることを見出した。工学上も有用な知見であると考えられる。② イオン液体のリチウム二次電池用電解質としての高性能化実証:Li-S電池への展開、ハイブリッドキャパシタへの展開などを実施し、いずれの場合にもおいても高い充放電可逆性を示すことに成功した。③ 次世代エネルギー変換・貯蔵デバイスへの進化:各種金属カチオン系、各種アニオン系の諸物性の電解液の物性を広範に測定し、電解質塩の性質を系統的に把握できるようになった。今後の革新電池開発につながる成果である。
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