フルオロアルキル側鎖を有する側鎖型液晶性高分子PFA-C8をAブロック,主鎖型液晶性ポリエステルBB-5(3-Me)をBブロックとする液晶性ABA型トリブロック共重合体を原子移動ラジカル重合法により合成した.透過電子顕微鏡観察,放射光X線を用いた透過及び視斜角入射配置の小角X線散乱・広角X線回折測定により,Aブロック体積分率φが0.11~0.70の範囲にわたり層状偏析構造を形成することを見出し,φが十分に小さい場合,両成分の液晶配向の整合により偏析構造内での主鎖配向が決定し,φが0.28を超える領域では両ブロックの横方向への広がり,すなわち界面積の整合により液晶配向が決定すると結論づけた.
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