小型有機分子やタンパク質の単位物質であるアミノ酸分子を用いてテラヘルツ分光スペクトル測定とDFT計算の結果を比較すると、各種テラヘルツ振動モードの振動数と強度は、いずれも非常に良い一致を示したことから、小型の有機分子のテラヘルツスペクトルは、本手法によって精度よく帰属可能であることが示された。 上述の帰属法を用いペプチドのテラヘルツスペクトルは鎖長の増加とともに平滑化することや各種化学反応における分子の構造変化に伴う低振動モードの変化について、実験・理論の両面から議論することが可能であることを示した。
|