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2014 年度 実績報告書

複雑境界をともなう乱流の情報縮約手法の開発:ウェーブレットの視点から

研究課題

研究課題/領域番号 24760063
研究機関名古屋大学

研究代表者

岡本 直也  名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80547414)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードアダプティブ / シミュレーション / ウェーブレット / 非定常 / 乱流 / 複雑形状 / 任意形状
研究実績の概要

研究成果:複雑形状に囲まれた非定常弱圧縮性流れに対する、ウェーブレットを利用したアダプティブシミュレーション手法(CVS)の開発を行った。アダプティブメッシュを使わない一様なメッシュ上でのシミュレーション結果と比較し、CVSの正確さ、CPUコストを評価した。意義:アダプティブシミュレーションは、各時刻の流れに応じて、流れの変動が細かいところではメッシュサイズの小さい格子を用い、それ以外の変動の小さいところでは大きなメッシュを使う流体計算手法である。そのため、乱流のような多スケール性、間欠性を有する流れには、有効な計算手法となりうる。ウェーブレットは数学的に魅力的な性質をもつため、従来のアダプティブ手法と比べ、計算コストの削減や誤差評価においてより優れた性質を持つと期待されている。本研究で複雑形状を扱うために用いた Volume Penalization 法は、並列性能が高いため、スーパーコンピュータにおける並列計算で高いパフォーマンスで計算できると考えられる。本研究では、時間的に変化しない形状に対してCVS手法を開発したが、時間的に変化する形状も効率的に扱うことも可能であると考えられ、それは今後の課題としたい。重要性:アダプティブ手法は、例えば宇宙、環境、地球規模における流動現象解明に有用である。本研究で開発したCVS手法は、弱圧縮流れに対するものであるが、電磁流体や化学反応を扱う系に拡張することで、これらの流動現象解明に幅広く役立つものと考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Small-scale anisotropic intermittency in magnetohydrodynamic turbulence at low magnetic Reynolds numbers2014

    • 著者名/発表者名
      Naoya Okamoto, Katsunori Yoshimatsu, Kai Schneider, Marie Farge
    • 雑誌名

      Phys. Rev. E

      巻: 89 ページ: 1-10

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1103/PhysRevE.89.033013

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Adaptive Wavelet Simulation for Weakly Compressible Flow Bounded by Solid Walls of Arbitrary Shape2015

    • 著者名/発表者名
      Naoya Okamoto, Margarete Domingues, Katsunori Yoshimatsu, Kai Schneider
    • 学会等名
      2015 SIAM Conference on Computational Science and Engineering
    • 発表場所
      Salt Lake City, Utah, USA
    • 年月日
      2015-03-14 – 2015-03-18
  • [備考] 名古屋大学 教員データベースシステム

    • URL

      http://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100002236_ja.html

  • [備考] Google Scholar

    • URL

      http://scholar.google.com/citations?user=t8rhBqMAAAAJ&hl=en

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公開日: 2016-06-01  

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