本研究では,身体負担の総合評価関数の定式化について検討した.はじめに,身体部位ごとに任意の作業負荷をかけて負担感を計測する実験を行った.複数の近似モデルで負担感評価関数を作成し,ロジスティック関数を用いて負担感を高い精度で予測できることを確認した.さらに,上肢および全身の総合負担を予測する評価関数を定式化した.具体的には,すべての部位の負担が低い場合は平均値に影響され,一つ以上の負担感が高い場合には最大値に影響される関数として定式化した.提案した総合負担評価関数の有効性を実験により検証し,従来手法と比較して精度の高い評価指標であることを実証した.
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