研究課題
若手研究(B)
細菌がバイオフィルムなど壁面上に集団を形成するメカニズムを明らかにするために、細菌の界面近傍での3次元運動の観察を行った。2方向から同一対象物を観察できるような顕微鏡光学系を組み、画像処理により細菌の位置を自動取得し、細菌の3次元遊泳軌跡を容易に計測する手法を確立した。また、細菌の密集時に発生する集団運動の計測を行った。集団運動を行うには、平均の細菌間距離が約5μm以下になる必要があることが分かった。集団運動の度合いを示す指標として、個々の細菌の速度ベクトルの相関を調査した。ランダムな遊泳時と集団運動時では、距離が10μmにおける相関に大きな差が出ることが分かった。
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