本研究は、機械と流体の相互作用を解析するための計算手法の開発である。流体の解析手法はこれまでに多く研究されてきており一定の成果を上げている。本研究の特徴は、この流体解析と周辺機械が起こす時間変化という空間のみならず時間のモデリングを行う点である。 ここでは、3つの項目について取り組んだ。1つ目は運動方程式に着目し加速度が連続である条件を利用した時刻データの滑らかな記述手法の考案、2つ目は、弁の開閉のような空間のトポロジーが変わる問題を高精度に、そして高効率に、3つ目は回転体のようにそれ自身がトポロジーを変更せずとも、高精度な流体解析を実現するための格子を捩れずに解析する手法の考案である。
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