高温環境における液体重金属流動場は、熱流動挙動および材料腐食の問題と密接に関連する。この流動場を評価・計測する技術を実現するため、音響伝播管センサユニットの研究開発を行った。信号透過挙動の材質依存性、容器壁面が信号透過に与える影響、媒体中へ透過した後の信号強度に関して予測計算と実験計測の両面から調べ、アルミニウムとステンレス鋼、クロムモリブデン鋼製のセンサユニットを試作した。また、試作したセンサユニットを実際の溶融鉛ビスマス流動場計測へ適用し、非接触方式で300℃温度条件における流速分布計測に成功した。接触方式では800時間の間安定的な出力が得られ、長期計測へ適用できる見込みを得た。
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