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2013 年度 実績報告書

超臨界圧流体におけるプレート式熱交換器の最適設計

研究課題

研究課題/領域番号 24760169
研究機関九州大学

研究代表者

仮屋 圭史  九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80551895)

キーワード伝熱機器 / 超臨界圧流体 / プレート式熱交換器
研究概要

ヒートポンプ(HP)は,ボイラに代表される熱源機器に代わり,90℃程度の熱源供給機器(給湯器)として 民生界で普及しつつある.一方,産業界では,130℃程度の高温熱源の需要も多い.しかしながら,高温熱源供給に対応したHPの開発事例は少なく,高性能HPの開発は重要課題である.申請者らは,高温HP用熱交換器の高性能化のためプレート式熱交換器(PHE)の利用に着目した.PHEは,主として液単相流の高性能熱交換器として知られている.高温HPでは,冷媒を超臨界圧で作動させることが必要である.超臨界圧流体は,擬臨界点近傍で急激な物性変化が生じるため,亜臨界圧の単相流体と比して伝熱特性は複雑である.このため,超臨界圧流体での研究例は極めて少なく,PHEの伝熱促進メカニズムも明らかでない.本研究では,PHE内超臨界圧流体の伝熱特性の把握による高性能PHEのプレート形状の提案を目的とし,以下の事項に取り組んだ.まず,基礎実験データの取得を行い,従来の実験データの補完を実施するとともに,同一のプレート式熱交換器における他の流体 (HCFC22) での伝熱試験を実施した.その結果,超臨界圧流体におけるプレート式熱交換器の伝熱特性が明らかとなり,本研究で用いたプレート式熱交換器は,同一の等価直径の円管と比べ,7-11倍程度の高い熱伝達率を示すことが明らかになった.また,プレート式熱交換器の熱伝達率は,超臨界圧流体においても,熱交換器内部の物性値変化の考慮により,簡易な Dittus-Boelter 型の整理式で予測可能であることを明らかにした.さらに,プレート形状による流体の分離・混合効果により,円管の場合と比べてかなり小さいレイノルズ数 (400程度) まで乱流状態が維持されることが明らかになった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] A STUDY ON CHARACTERISTICS OF COOLING HEAT TRANSFER OF SUPERCRITICAL PRESSURE FLUIDS IN A PLATE HEAT EXCHANGER2013

    • 著者名/発表者名
      Fuka ONO, Shin NAKAMURA, Masahiko YAMADA, Hideo MORI, Keishi KARIYA, Masaki OHNO, Shuichi UMEZAWA and Hiroyuki SHIMADA
    • 学会等名
      International Symposium on Innovative Materials for Processes in Energy Systems 2013
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20130904-20130906

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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