フィルム状の太陽電池等,高付加価値の薄膜状柔軟構造物の次世代製造プロセスにおいて,極めて柔軟な膜状構造物に発生する流れ励起振動が問題となっている.本研究では,複数のシステムにより構成されるシステムの連成問題を扱うための拘束系の力学(正準理論)の概念を拡張し,構造物と流体との運動の連成を記述するための解析体系を確立し,さらに,振動発生予測のための安定性判別法を構築した.さらに,発生が予測される振動現象から,対象となる流体構造連成系の解析に用いられる圧力の境界条件に関する検討を行ったのち,既存の研究とのその妥当性について検討した.
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