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2013 年度 実績報告書

トルクセンサ内蔵小型無段変速機の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 24760200
研究機関東京工業大学

研究代表者

山田 浩也  東京工業大学, グローバルエッジ研究院, テニュア・トラック助教 (20550536)

キーワード無段変速機 / ボールねじ / クランク式無段変速機 / ロボット関節
研究概要

本研究では,星形クランク式無段変速機と呼ぶ,複数のボールねじを利用したロボット用の無段変速機の試作・検討を行った.具体的には,(1)生物型ロボットの足やロボットアームの関節を想定した,無限回転可能でバックラッシュの小さい高出力の無段変速機と,(2)ロボットアームの手首を想定した2自由度の小型無段変速機の開発を行った.(1)の無段変速機では,無段変速機の軸受けにクロスローラーベアリングを用いて片持ち構造とすることで,出力軸の可動範囲を無限とすることに成功した.また,与圧式ボールスクリューを用い,軸受にも与圧をかけることで,従来よりもバックラッシュを低減した.また,旧試作機と比べて出力を40%増加させながらも,重量と体積はほぼ従来通りとし,特に横幅を約60mmと薄型とすることで,ロボットへの応用に適した形状とした.(2)の2自由度無段変速機では,新たに空間リンク機構を用いた構造を考案し,3台のボールねじで2自由度と減速比を制御する機構を実現した.これにより,2自由度で4台のボールねじが必要だった従来の機構ではに対し,ボールねじの台数の低減により小型・軽量化が可能となった.この機構は軸受が多く耐荷重性に不安があるものの,ロボットの手首や足首など,比較的トルクの小さい関節に適していると考えている.以上のように本研究では,出力と機能の大きく異なる2種類の無段変速機を新たに開発し,ロボットに応用可能な無段変速機の実現性を示した.

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公開日: 2015-05-28  

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