本年度は以下の研究を行った. ・力計測センサの高速押し付け:前年度開発したロボットとプラットホームを用いて,ロボットを高速に押し付ける実験を行い,5Hz以上で押し付けが行えることができた.また,そのときの力情報を計測できることを確認し,ダイナミックに動作させた場合にもセンサが十分な耐久性を有していることを確認した.一方で,珪藻に応用する際にはロボットが高速に押し付ける際に細胞の位置が移動してしまい,うまく押し付けることができない問題が発生した.今後,動的計測を達成するためにはロボットの位置をリアルタイムに補正することが課題である. ・細胞の非接触操作:一方で,ロボットを流体チップ(閉空間)の中で高速に駆動させると,渦や引き込み流れ等の流体場を形成できることを新しく発見した.さらに,この流体場を用いて細胞を回転させることができることを確認した. ・成果発表:これまでの成果について国際学会等で発表し,論文賞を含む2件の受賞を受けた.
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