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2013 年度 実績報告書

技能教育と現場状況の変動を考慮した大規模施設作業スケジューリング支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 24760210
研究機関愛知工科大学

研究代表者

舘山 武史  愛知工科大学, 工学部, 准教授 (70336527)

キーワードスケジューリング / on the job training / 機械学習 / 強化学習 / 保守作業 / 技能教育 / 大規模システム / 遺伝アルゴリズム
研究概要

本研究の目標は、大型機械のメンテナンス現場などの大規模作業現場において、作業者の技能教育と作業効率のバランスを考慮した長期的なスケジューリングを行い、かつ柔軟・迅速なスケジュール変更を可能とする支援システムを開発することである。最終年度は、前年度の成果をもとに、大規模作業現場のモデル構築手法とスケジューリングアルゴリズムの改良を試みた。
まず、離散・連続混合システムのモデリング・シミュレーション手法である場面遷移ネットを用いて大規模作業現場のモデリングを行う手法を提案した。ここでは、作業者の作業の遷移を離散事象システムとして、作業者の習熟・忘却の仕組みを連続システムとして作業現場の簡易的なモデリングを行い、動作確認を行った。本成果は、複雑・大規模なシステムの動作をシミュレーションにより検証するための一手法として重要な成果であると考える。
また前年度は、本問題を作業効率と教育効果に関する評価値それぞれに重み付けを行い、それらの和を最大化する多目的最適化問題として定義し、機械学習によって問題を解くシステムを構築したが、各評価値の重みの設定が困難という問題があった。そこで今年度は、まず目標とする作業終了時間を入力し、その値に応じて最大限の教育効果が得られるよう、スケジュールの評価基準と、構成する状態空間等の学習システムの見直しを行った。これらの改良により、技能習得者数を一定数確保しつつ、設定した納期に間に合うように最大限の教育効果が得られるようなスケジューリングが可能となった。本システムによって様々な状況下でのスケジューリングルールを学習・保存しておくことにより、現場の状況変動への迅速な対応が可能となる。
本研究成果は、作業者の能力・教育計画、納期、作業者の流動化等、様々な要素を全て把握して行う必要があった大規模作業現場のスケジューリングの困難さを解消する手法として意義深いと考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 場面遷移ネットと機械学習を用いた離散・連続混合システムのシミュレーションと最適化2014

    • 著者名/発表者名
      舘山武史
    • 学会等名
      電気学会C部門大会
    • 発表場所
      島根大学
    • 年月日
      20140903-20140905
  • [学会発表] 場面遷移ネットを用いた大規模システムのシミュレーションと最適化2014

    • 著者名/発表者名
      舘山武史
    • 学会等名
      電気学会システム研究会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      20140310-20140310
  • [学会発表] 離散・連続混合システムモデルを用いた、技能教育を考慮した大規模施設作業のスケジューリング支援システム2013

    • 著者名/発表者名
      舘山武史、舘野寿丈、川田誠一
    • 学会等名
      電気学会システム研究会
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      20131124-20131124
  • [学会発表] 大規模施設の現場状況と作業者技能・教育を考慮した動的スケジューリング支援システム2013

    • 著者名/発表者名
      舘山武史,舘野寿丈,川田誠一
    • 学会等名
      第23回インテリジェント・システム・シンポジウム
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      20130926-20130926
  • [学会発表] 機械学習を用いた大規模施設作業スケジューリング支援システム2013

    • 著者名/発表者名
      舘山武史,舘野寿丈,川田誠一
    • 学会等名
      電気学会システム研究会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      20130627-20130627

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公開日: 2015-05-28  

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