本研究では、CO2ガス遮断器の消孤性能向上に対する磁気ロータリ効果の有効性を電磁流体解析から調べた。この研究のために、CO2ガスの熱力学的係数や輸送係数の温度依存性、電極移動を考慮した3次元非定常電磁流体解析プログラムを開発した。解析対象は永久磁石利用外部磁界印加型モデルガス遮断器とした。解析結果から、磁気ロータリ効果によりアーク冷却が促され、その結果、アークコンダクタンスは大きく減少し、熱パッファー室の圧力も増加することが示された。すなわち、磁気ロータリ効果がCO2代替ガス遮断器の消孤性能の向上に有効に働くことが示された。
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