平成25年度は当研究課題の最終年度に当たる。以下の項目を実施して研究成果をとりまとめた。[1] 不確定性を考慮した解析モデルへの改良:インバータに関連するデータ収集と解析モデルの作成を行ったため,平成25年度にはこのインバータに不確定性電源を組み込んだモデルとして改良を加えていった。なお,現実的には太陽光パネル(PV)からの出力のみで安定な交流電源を発生させることが困難であるため,最低限の蓄電池を併設することを視野に入れたモデルへと拡張を進めることを検討した。本シミュレーションにおいては,同期化力の発生状況を波形ベースで確認し,状況によっては複数台の同期化力付きインバータの挙動も併せて観察することにした。[2] 不確定性を考慮した実験モデルの改良と検証:前年度検討したインバータの簡易実験回路およびインバータ制御用インターフェースの作成について,インバータ実験回路の改良を行った。不確定性を考慮した実験とするために,太陽光パネルと蓄電池の導入を検討する。太陽光パネルについては新規に購入し,蓄電池はすでに他の実験にて使用している物品を利用して検討を実施した。
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