研究課題
広い実用環境領域を有する希土類系高温超伝導線材の電流-電圧特性を、広範な温度(4K~77K)、磁場(自己磁場~17テスラ)、磁場印加角度に亘り精密に計測するとともに、それらを記述する物理モデルの検証を行った。その結果、c軸方向に相関を有する1次元ピンを導入したパルス・レーザ蒸着法によるGdBCO高温超伝導線材や、ナノ粒子分散型のピンを導入した塗布熱分解法によるYGdBCO高温超伝導線材等の先進高温超伝導線材の電流-電圧特性を申請者の提案する物理モデルにより良く記述できることを明らかとした。同手法を用いることにより得られる温度-磁場平面上の等臨界電流マップは、通常の実験では測定条件として設定することが困難な臨界電流値の等高線を示すもので、各種超伝導応用機器の設計に資する重要な成果である。また、汎用的な超伝導マグネットで得られる10テスラ以下の磁場における実験値から強磁場中の臨界電流値を推定する手法について検討し、4Kから77Kまでの温度領域において15%以下の誤差で推定することに成功した。
すべて 2013 その他
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IEEE Trans. Appl. Supercond.
巻: 23 ページ: 8002304
10.1109/TASC.2013.2247456
東北大学金属材料研究所 強磁場超伝導材料研究センター 平成24年度年次報告書
巻: - ページ: 47-49
http://super.ees.kyushu-u.ac.jp/