研究実績の概要 |
最終年度では,以下2つの項目について検討ならびに研究を実施した。 (1) 振動のリミットスイッチ 10A程度の電流を流した際に発生する温度上昇・それにともなう磁場の影響のため,パワーリレーを用いた電流遮断器へ応用できないかを検討した。 (2) 環境・運動志向の発電システム 商用電源から配電線に電流が流れることによって生じる磁界のエネルギーを収穫することと、商用周波数からエネルギーを最大で収穫する回路を作製した。商用電源から負荷に接続した電源回路によって、作製したフィルタと電圧計を接続した収穫回路で、電源回路の導線と収穫回路のコイルを近づけ距離と電圧の関係を計測した。電源回路から出る磁界から微小な電圧を収穫することが出来ることがわかり、得られる電圧はおよそ距離の二乗に比例して小さくなることが分かった。また、コイルに鉄芯を入れた場合と入れなかった場合では、入れた場合の方が入れなかった場合よりも1.3~1.5倍程度電圧が大きくなることが分かった。10㎝離した測定位置において、巻き数約280のピックアップコイルを用いると、出力0.9 V, 1.19 V(鉄心有)が得られた。巻き数1の3.27 mVと比べ約276倍の出力を得られた。
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