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2013 年度 実績報告書

有機/カーボンナノチューブハイブリッドを用いた新規フレキシブル光電変換素子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24760257
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

岸 直希  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70470044)

キーワード電気・電子材料 / 太陽電池
研究概要

昨年度に引き続き耐久性の高い有機薄膜太陽電池構造として知られている逆型構造有機薄膜太陽電池をベースとして、これにカーボンナノチューブ/高分子複合薄膜を正孔輸送層として導入することによる太陽電池特性の改善に取り組んだ。逆型構造有機薄膜太陽電池においても複合薄膜内のカーボンナノチューブ量が多い時に太陽電池特性が低下するため、それを防ぐための手段として正孔輸送層と光電変換層の間にキャップ層の導入を行い、逆型構造有機薄膜太陽電池におけるキャップ層導入の効果の詳細を明らかにした。その結果、キャップ層の導入により整流性が改善され太陽電池特性の向上が確認された。また連続光照射による耐久性の評価を行った結果、キャップ層の導入は安定性の向上にも寄与することも確認された。一方で、カーボンナノチューブ/高分子複合薄膜を太陽電池に応用する場合、複合薄膜におけるカーボンナノチューブの分散状態の評価が不可欠である。本研究では走査型電子顕微鏡における帯電コントラスト像観察による分散状態の直接評価を試み、その有用性を検討した。コントラスト像観察では複合薄膜表面だけでなく内部に存在するカーボンナノチューブも直接観察することが可能となる。PEDOT:PSS/カーボンナノチューブ複合薄膜の観察条件を検討した結果、特に試料照射電流が重要なことが明らかとなり、帯電コントラスト像観察がカーボンナノチューブ/高分子複合薄膜における分散状態評価に有用なことを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] PEDOT:PSS/カーボンナノチューブ複合薄膜の走査型電子顕微鏡を用いた評価2014

    • 著者名/発表者名
      岸直希,岩月大吉,斎藤毅,曽我哲夫
    • 学会等名
      第61回応用物理学会春季学術講演会
    • 発表場所
      青山学院大学
    • 年月日
      20140317-20140320
  • [学会発表] ポリマー/カーボンナノチューブ複合層を持つ逆型構造有機薄膜太陽電池の作製2013

    • 著者名/発表者名
      内村和広、岸直希、斎藤毅、曽我哲夫
    • 学会等名
      第74回応用物理学会秋季学術講演会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      20130916-20

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公開日: 2015-05-28  

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