本研究では、土壌中の水分量と、水分中のイオン濃度の情報を分離・計測できる手法の確立とセンサの実現を目指した。 土壌の電気的なモデル化を行うことで位相と振幅の絶対値により水分量とイオン濃度を分離して計測できることを証明した。Si-LSIプロセスを用いたセンサチップの製作を行い、位相センシング部と電気伝導度センシング部の2つを集積化することに成功した。製作したセンサを用い、バーミキュライト培地と食塩水を使って水分量変化とイオン濃度変化の実験を行った。その結果、水分量に影響を受けないイオン濃度計測を実現でき、水分量とイオン濃度の分離・計測可能なセンサを実現させることに成功した。
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