• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

極薄いメタマテリアル構造の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24760290
研究機関東京農工大学

研究代表者

有馬 卓司  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20361743)

キーワードメタマテリアル / FDTD法
研究概要

研究最終年度である平成25年度は,これまでに本研究で開発してきたごく薄いメタマテリアル構造に関して,ア)開発してきたごく薄いメタマテリアル構造の応用に関する研究,イ)曲面および曲げ構造に関する基礎検討,ウ)統括を行った.
ア)に関しては,これまで開発してきた平面構造でごく薄い構造のメタマテリアルに対し,その近傍に実際にアンテナ等の波源があるモデルの解析を行った.解析モデルは,有限のメタマテリアル構造の近傍に平面のパッチアンテナがあるモデルである.本研究では小形で高利得のアンテナを開発することを目的とするため,このモデルにおいて指標は,アンテナ利得とした.その結果,広帯域において利得が向上する事が分かった.さらに,これら検討を通して解析には非常に多くの時間が掛かることが分かったために,効率よくシミュレーションを行う手法に関する検討も行った.ここで開発した手法は,FDTD法においてメタマテリアルとアンテナとを統一的にシミュレーションできる手法であった.これは従来の高速解法は,アンテナとメタマテリアルを別途に取り扱う手法であったため,ここで開発した手法は効率的に解析できると言える.
イ)に関しては本研究で開発してきたアンテナの曲面および曲げ構造への応用を行う事を目的に,シミュレーション手法の開発を行った.折り曲げ構造においては,非常に複雑な構造となることが予想されるために,これまでのシミュレーション手法では解析精度の低下が起きると予想される.この問題に対し,FDTD法をベースとした高精度開発手法の開発を行った.
ウ)統括においては,これまで得られた知見を整理するとともに国内外の研究者と議論を行った.その結果,本研究で開発を行った構造は非常に有意義であるとの結論に至った.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Classification of Degenerate and Non-degenerate Modes of Photonic Crystals in FDTD Analysis by Group theory2013

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Sakamoto, Toru Uno, Takuji Arima, and Yujiro Kushiyama
    • 雑誌名

      IEICE Comunication express

      巻: Vol.2,No.5 ページ: 211-216

    • DOI

      10.1578/comex.2.211

    • 査読あり
  • [学会発表] FDTD法を用いた周期構造中に非周期波源が存在するモデルの解析2013

    • 著者名/発表者名
      坂本寛明,宇野 亨,有馬卓司
    • 学会等名
      電子情報通信学会 アンテナ・伝播研究会
    • 発表場所
      松江テルサ
    • 年月日
      20131120-20131122
  • [学会発表] Frequency Band Widening of Negative Permeability Using Split Ring Resonators2013

    • 著者名/発表者名
      Yuta Aoki, Toru Uno, Takuji Arima
    • 学会等名
      2013 International Symposium on Electromagnetic Theory
    • 発表場所
      広島国際会議場
    • 年月日
      20130520-20130524
  • [学会発表] Classification of Degenerate and Non-degenerate Modes of Photonic Crystals by Group Theory in FDTD Analysis2013

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Sakamoto, Toru Uno, Takuji Arima
    • 学会等名
      2013 International Symposium on Electromagnetic Theory
    • 発表場所
      広島国際会議場
    • 年月日
      20130520-20130524
  • [学会発表] 広帯域の負の透磁率構造の開発2013

    • 著者名/発表者名
      青木雄太, 櫛山祐次郎, 宇野 亨, 有馬卓司
    • 学会等名
      電子情報通信学会 アンテナ・伝播研究会
    • 発表場所
      別府国際コンベンションセンター ビーコンプラザ
    • 年月日
      20130516-20130517

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi