海賊版コピーから不正に関わったユーザを特定するための電子指紋技術において,スペクトル拡散技術に代表される信号処理技術を用いて,計算量を抑えつつ多くの不正者を特定できる検出器を開発した.誤って無実のユーザを検挙してしまう冤罪確率を極めて低く抑えつつ,多くの不正者を特定することに成功した.また,結託耐性符号においては,不正者に有利な攻撃仮定において,最適な検出器の設計を行った.しかし,不正者の人数や攻撃方法の情報を予め入手する必要があり,事実上実現は困難であった.そこで,統計的な解析と近似処理によりこれらの情報を必要とせず,最適な検出器と極めて近い性能を示す検出器の実現に成功した.
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