研究課題
本研究では,受信機が移動していないときはもちろんのこと,移動しているときであっても,高速かつ,信頼性のある光無線通信方式の実現を目指す.具体的には,送信機には複数の送信素子(LED)を,受信機にも複数の受信素子(APD 素子)を使用し,受信した信号の合成によって,受信機の移動時に,ある一つの受信素子で信号が受信出来なかった場合でも周りの受信素子の信号を利用して,誤り率を低く抑える光無線通信方式を実現する.その際,送受信間で光軸ずれの問題が起こるが,それに対しては隣り合う送信素子からの干渉を抑圧できる擬似雑音系列を適用することで解決する.平成26年度は,前年度までに試作した複数の送信素子(LED),受信素子(APD)と提案する光無線通信方式のベースバンド処理部を実装したFPGAで構成した送受信機を用いて,移動時の伝送実験を行った.移動時の実験では自動ステージをコントローラによって制御し,数種類の速度による実験を行った.これらには環境の制限があるために,更に計算機シミュレーションによって評価を行った.それらによって,移動速度の向上に伴ってBER特性が劣化するが,送信素子(LED)と受信素子(APD)の増加によって移動によるBER特性の劣化を抑えられることと,それぞれの間隔には最適な距離が存在することが明らかになった.
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (13件)
Trans. on Emerging Telecommunications Technologies
巻: - ページ: -
10.1002/ett.2807
Proc. of the 2015 RISP International Workshop on Nonlinear Circuits, Communications and Signal Processing (NCSP'15)
巻: - ページ: 134-137
巻: - ページ: 389-392
巻: - ページ: 631-634
ITE Trans. Media Technology and Applications
巻: Vol. 2,No. 4 ページ: 362-369
10.3169/mta.2.362
IEICE Trans. Fundamentals
巻: Vol.E97-A,No.12 ページ: 2586-2594
10.1587/transfun.E95.A.2586
巻: Vol.E97-A,No.12 ページ: 2595-2600
10.1587/transfun.E95.A.2595
Proc. of the 20th Asia-Pacific Conference on Communications (APCC2014)
巻: F3B-1 ページ: -
Proc. of the 2014 International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA2014)
巻: - ページ: 529-533
巻: - ページ: 608-612