研究課題
低密度パリティ検査(LDPC)畳込み符号は畳込み符号の検査行列を低密度にして設計される誤り訂正符号であり,反復復号法によって復号することで優れた復号特性を示す.2元対称通信路や加法的ガウス雑音(AWGN)通信路における誤り訂正符号の性能は,重み分布(ハミング重みに対する符号語数の分布)によって評価できるが,拘束長の大きいLDPC畳込み符号の重み分布を求めることは計算量的に困難になる.平成26年度は,多元LDPC符号の最小距離および最小距離付近の重み分布を求めるアルゴリズムを開発した.さらに,その計算アルゴリズムを実装し,いくつかの符号に対して数値実験を行い,評価を行った.また,通信路としてハードディスクなどの記録装置の読み取りをモデル化したシンボルペア通信路を対象にして,そのような通信路で生起するペア誤りを訂正する復号法を検討し,復号能力を調査した.この研究成果は,国内学会および国際会議で発表した.
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)
IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences
巻: E97-A ページ: 2300-2308
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Proc. 2014 International Symposium on Information Theory and its Applications (ISITA2014)
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