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2013 年度 実施状況報告書

ブロードバンド通信を利用した無線電力伝送システムの高効率化

研究課題

研究課題/領域番号 24760304
研究機関東海大学

研究代表者

稲森 真美子  東海大学, 工学部, 講師 (70571222)

キーワード無線電力伝送 / 磁界共鳴 / データ通信 / 複数給電
研究概要

電力伝送の高効率化を達成 するため
1.データ通信を利用した位置制御に対する駆動周波数追従法
2.複数給電におけるデータ通信
について回路シミュレーションおよび実験により検討を行った. 無線電力伝送システムでは,送受信アンテナの相対位置により伝送路特性が変化するが,これまで垂直方向しか考慮されていない.そこで,垂直および平行方向に相対アンテナ位置がずれた場合の結合係数を理論式より導出し,導出した結合係数を有する BPF(Band Pass Filter)として送受信アンテナの等価回路を作成した.そして BPFの周波数特性を回路シミュレータより計算し,データ通信の検討を行った. また,複数給電における無線電力伝送では,特に受信機間においてその干渉が顕著に現れる.この問題に対し,無線電力伝送における複数給電の場合での伝達特性の変化を測定および解析し,干渉に強い変復調システムの提案・構築をおこなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

位置制御に対する駆動周波数追従法および複数給電について,モデル化と計算機シミュレーションを終わらせている.また,実験システムにおける基本的評価を終わらせている.

今後の研究の推進方策

無線電力伝送において高効率の電力供給を行うためには, 周波数や要求電力, 位置ずれなどの情報を通信する必要がある. しかし, これらの情報伝送に電力伝送と同じアンテナを用いた場合, 負荷やアンテナ間距離の変動によりデータ通信に用いるチャネルの周波数応答が変化するという問題がある. 今後は,送信側で反射係数を測定することによりチャネルの周波数応答を推定する方式を検討する. また,計算機シミュレーションにより, 提案推定方式を用いたデータ通信の BER(Bit Error Rate) 特性を算出する.

次年度の研究費の使用計画

H25年度より他機関に移ったため,研究体制および研究計画が変更になった.そのため次年度使用額が生じている.
研究環境構築のため,測定器や計算機を購入する予定である.また研究成果を国内研究会および国際会議で発表する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Effect of Load Fluctuation in Data Transmission for Wireless Power Transfer2013

    • 著者名/発表者名
      K. Sugeno, A. Noguchi, M. Inamori, and Y. Sanada
    • 雑誌名

      IEICE Trans. on Fundamentals

      巻: vol. E96-A, no. 5 ページ: 991-994

    • DOI

      10.1587/transfun.E96.A.991

    • 査読あり
  • [学会発表] 無線電力伝送システムにおける送信側チャネル推定を用いたデータ通信2014

    • 著者名/発表者名
      菅野一樹,眞田幸俊,稲森真美子
    • 学会等名
      電子情報通信学会ワイドバンドシステム研究会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20140310-20140311
  • [学会発表] Performance Investigation of Data Transmission in Wireless Power Transfer with Coil Displacements2013

    • 著者名/発表者名
      M. Iida, K. Sugeno, M. Inamori, and Y. Sanada
    • 学会等名
      IEEE 24th International Symposium on Personal, Indoor and Mobile Radio Communications
    • 発表場所
      London(イギリス)
    • 年月日
      20130908-20130911

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公開日: 2015-05-28  

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