本研究課題では,災害時に利用する携帯用照明を用いた人命救助のためのイメージセンサ型LED可視光通信システムを検討した.サブテーマ(1)では,がれき等の障害物(通信路)の影響を受けたLED光を定量的に解析した.解析結果より,LEDの実際の大きさが受信機側で1ピクセル以上の領域に投影されるか否かが,イメージセンサ型可視光通信の復調性能を左右するということを明らかにした.サブテーマ(2)では,災害時の通信路の影響によって劣化した画像から正しいデータを復調するために,劣化画像の特徴を利用した新たな復調手法を提案し,シミュレーション及び実験からその有効性を示した.
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