研究課題
本年度はまず、前年度までに構築したモデルに対する経済実験の実施とマルチエージェントシミュレーションを行い、実際の人間による振る舞いやシミュレーション結果と理論的分析結果との比較を行った。次いで、最終年度として、これまでの成果の取りまとめを行った。具体的には、プロダクトサービスシステムを構成する主体として、デバイス等のハードとしての製品を生産する製造業者、ソフトウェアなどのソフト的なコンテンツを生産するコンテンツ業者、それらを1つのプロダクトサービスシステムとして機能させる基盤を提供するプラットフォーム提供者、消費者の4種類の主体からなるモデルとして取りまとめた。さらに、それらの関係性の在り方から、5つの形式のプロダクトサービスシステムモデルに分類し、それらの理論的性質や経済実験結果によるパフォーマンスを整理している。特に、これらを取りまとめる上で、従来まで単なる製品の生産を主たる活動として行ってきた製造業が、1つのプロダクトサービスシステムとして提供し、競争力がある事業展開を行うための指針に繋げるための方策に関する視点から考察を行った。主たる結論の1つとしては、ハードを作る製造業者がプラットフォームの役目を担うことが重要であることが示されている。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
日本経営工学会論文誌
巻: Vol.65, No.3 ページ: 168-179
10.11221/jima.65.168
Serviceology for Services
巻: --- ページ: 39-46
10.1007/978-4-431-54816-4_5