本研究は,経済実験を用いてプロダクトサービスシステム(PSS)のメカニズムを明らかにすることを目的に研究を進めた.まず,現実の実サービスを調査し,基本構造として5つのタイプに分類した.次いで,ゲーム理論的アプローチで,各タイプの均衡分析を行い,PSSの構成とその普及状態の違いを明らかにした.さらに,具体的事例としてカーシェアリングを取り上げ,経済実験の実施によって意思決定モデルを構築し,評価シミュレーションを実施した.結果として,生産コストの条件に応じたPSSの構成の在り方について取りまとめている.
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