研究課題
本研究では,視覚障害者の安全な単独歩行を支援するために,個人ごとに必要な情報を付加したパーソナル地図を用いてナビゲーションを行う.さらに,双方向の情報伝達機能を備えることによって,一方的に装置から誘導案内を伝達するだけでなく,使用者によるランドマークの登録や,使用者からシステムへ現在位置を尋ねることを可能とする.本年度は,使用者ごとにランドマークを登録する機能を検討し,システムに実装した.ランドマーク登録の効率を向上するために,使用する単語を限定し,ツリー構造のデータベースを構築することによって,入力の効率を改善することを検討した.さらに,前年度までに構築した地図情報と登録された使用者ごとのランドマーク情報を用いてパーソナル地図を作成した.作成されたパーソナル地図の確認と評価を行った.双方向情報伝達機能として,キーボード入力による階の応答要求,次のランドマークの距離と方向の応答要求,応答確認をシステムに実装した.またシステムの確認実験と評価を行った.さらに,本システムではこれまで初期位置の特定,もしくは使用者による入力が必要であった.この点を改善するために,周囲環境の判別方法についても検討した.使用時を考慮して,判別にかかる処理時間についても考察した.
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24th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication
巻: 2014 ページ: 38
IEEE IES Mechatronics14, 10th France - Japan Congress, 8th Europe - Asia Congress on Mechatronics 2014
巻: 2014 ページ: pp.35-40
http://erdb.yamanashi.ac.jp/rdb/A_DispInfo.Scholar?ID=7B821154659CC67A