表面改質の分野では,材料表面の機能性を向上せさるため,「表面テクスチャ」といわれる幾何学的な微細加工を施すことがよく行われる.ただし,表面テクスチャの幾何形状と表面機能との因果関係は,材質やスケール等の因子もあって必ずしも明確でなく,これらの相関を見出すことには大きな価値がある.そこで本研究では,表面テクスチャの光反射特性から,その機能性を推定する方法の開発に取り組んだ.まず,表面テクスチャの光反射特性を簡便に測定できる魚眼カメラシステムを開発した.そして,表面テクスチャの機能性を推定するための第一段階として,単純な凹凸が繰り返し加工された表面テクスチャの周期性と反射特性との相関を考察した.
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