エアースパージング法は軽比重難水溶性液体(LNAPL)による地盤汚染の修復技術の一つとして知られている。エアースパージング法はLNAPL汚染地盤に対し、空気を圧入することで強制的に間隙内からLNAPLを排出させる事、および圧入された空気への揮発を促し浄化する事を目的とした手法である。 本研究の目的は、エアースパージング法の浄化効率を高めるため、圧入空気の温度に着目しており、高温空気の圧入によるLNAPL浄化機構の解明を目的とすることである。本報告書では、温度を制御した空気圧入実験を行い、マイクロX線CTスキャナを用いて供試体内部での現象の定量的な観察、評価を試みたので報告する。
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