本研究では,岩盤河床の異常侵食現象を解明するために,侵食メカニズムの解明および流砂による岩床河床侵食モデルの構築を目的とする.岩盤が露出している実河川でサンプリングした岩床コアを用いて,流水および流砂による侵食量に関する室内実験を実施した結果,流砂による侵食量は流水のみによる侵食量に比べてはるかに大きい(100~1000倍程度の)ことや流砂量に対する依存性を確認した.本実験で計測した流砂による侵食量を従来の模擬河床実験等の研究成果と比較・検討を行い,流砂量と粒径と岩床の物性値によって侵食量をモデル化した.
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