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2012 年度 実施状況報告書

時間価値・移動時間信頼性価値を内生化する均衡型交通ネットワークモデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24760404
研究機関北海道大学

研究代表者

内田 賢悦  北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90322833)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード時間信頼性 / 時間価値 / 時間信頼性価値 / 交通ネットワーク
研究概要

当該年度における本研究課題の目的は、道路ネットワーク上の観測交通量から、時間価値および時間信頼性価値の同時推計が可能なモデル構築を行うことである。本モデルは、予算制約下の効用最大化問題として定式化されるが、最終的には需要変動型利用者均衡配分と等価な問題として定式化される。したがって、経済モデルと整合する交通ネットワークモデルとして定式化できたことの意義は大きいと考えられる。モデル構築という目的に関しては、ほぼ達成できたものと考えられる。研究成果に関しては、昨年12月に香港で開催された国際シンポジウム(The 5th International Symposium on Transportation Network Reliability)で発表を行っている。
交通行動に関する時間価値を推計する方法の1つとして、ロジットモデルにおける効用関数のパラメータから推計する方法が挙げられるが、推計される時間価値の変動が大きく、信頼性に乏しいことが知られている。本モデルは、こうした従来の推計法に代わる信頼性の高い時間価値・時間信頼性価値の同時推計法と位置づけられ、その重要性は高いといえる。
また本研究課題の基礎理論に関係する研究(内田 賢悦:交通容量の確率的変動が道路ネットワークの移動時間に与える影響に関する研究,土木学会論文集D, Vol. 66, No. 4, pp.431-441, 2010)は、平成23年度土木学会論文賞を受賞し、第46回土木計画学研究発表会の招待講演(平成23年度土木学会論文賞)において、本研究課題の成果の一部を発表している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題は2カ年にわたるものであるが、1年目の目的はほぼ達成できたと考えている。

今後の研究の推進方策

実務における時間信頼性向上便益評価は喫緊の課題であると認識しており、それに資するような研究を進めていく必要がある。また、道路ネットワーク上には異なる時間価値・時間信頼性価値を有するドライバーが混在するため、マルチユーザクラスに対応可能なモデル拡張を行う必要がある。

次年度の研究費の使用計画

該当なし。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] A study on estimation methods for values of travel time and travel time reliability in road network2012

    • 著者名/発表者名
      Uchida, K.
    • 学会等名
      Proceedings of the 5th International Symposium on Transportation Network Reliability
    • 発表場所
      InterContinental Grand Stanford Hong Kong
    • 年月日
      20121218-20121219
  • [学会発表] 道路ネットワークにおける移動時間信頼性を考慮した便益評価の実用化に向けた課題と展望2012

    • 著者名/発表者名
      内田賢悦
    • 学会等名
      第46回土木計画学研究発表会(秋大会),招待講演:平成23年度土木学会論文賞
    • 発表場所
      埼玉大学(さいたま市)
    • 年月日
      20121202-20121204
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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