研究課題
本研究では、平成26年度に以下の内容を実施した。1)衛星搭載型多偏波合成開口レーダ(SAR)画像を用いた都市密度推定アルゴリズムの改良及び世界のメガシティへの適用、2)航空機LiDARデータ及び航空写真からの都市内の景観指標の自動推定手法の構築、3)航空写真から生成した三次元点群データを用いた被災建物の抽出手法の開発1)に関しては、一都市内での相対的な都市密度推定手法を改良して、多偏波SARデータを用いた多都市間で比較できる絶対都市密度推定手法を開発し,世界のメガシティへ適用した。また得られた結果を二次元の統計指標に変換することで、都市構造の比較を試みた。提案手法の推定精度は良好であり、また二次元指標空間への変換を通じて多都市間の構造の類似性、独自性を検討することが可能になった。2)に関しては、広範囲に亘る都市内の景観指標を効率的に推定するために、航空機LiDARと航空写真に着目して手法の開発に取り組んだ。本研究では、建物や植生を含めた全ての地物による囲まれ感である囲繞度(いじょうど)と、植生が視野に占める面積である緑視率の二つの景観指標に焦点を当てた。航空写真と航空機LiDARデータの間の位置ずれの問題のために、植生域の抽出においては位置合わせの処理を要するが、その後は緑視率を効果的に推定できることが判明した。3)に関しては、建物輪郭データが利用可能な場合、可能でない場合に分けて被災建物の抽出能力を比較検討した。建物輪郭データが利用可能でない場合に、高さデータを含めた三次元データを活用する方法と、二次元の輝度分布からテクスチャを計算して評価する方法も検討した。その結果、建物輪郭データが利用可能な場合に三次元データを使用する方法が最も高精度であるものの、建物輪郭データがなくても三次元データを活用することで一定の抽出精度を達成できることが判明した。
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