本研究では、衛星合成開口レーダ(SAR)画像及び航空機レーザ(LiDAR)データを用いて、被災直後の建物の倒壊状況を街区レベルで推定する手法を構築することを目的とした。まず衛星SAR画像を用いた方位角に依存しない建物領域抽出手法を確立し、更に都市密度推定手法を構築した。また、多偏波SAR画像と光学画像を併用した都市域の変化抽出手法を開発した。航空機LiDARデータ及び航空写真を用いた三次元建物モデルの自動生成の副次的な成果として、航空機LiDARデータ及び航空写真からの都市内の景観指標の自動推定手法を構築した。最後に、航空写真から生成した三次元点群データを用いた被災建物の抽出手法を開発した。
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