脱窒プロセスの精密管理には、脱窒プロセス内の生菌数の情報が重要である。これまでに様々な技法が考案されたが、脱窒細菌を迅速・簡便に測定する技法は皆無であった。本研究では、この目的のために5-cyano-2,3-ditolyl-2-tetrazolium chloride (CTC) 法を応用することを考案した。nirSおよびnirK型脱窒細菌と活性汚泥を用いて、CTC濃度、CTC反応時間および硝酸呼吸阻害剤濃度を最適化した。その結果、CTC法の最適条件は、0.2mM CTC、反応時間1時間および1mM硝酸呼吸阻害剤であり、本CTC法を用いることで80%以上の脱窒細菌生菌数の計測が可能であった。
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