地球温暖化対策のために、これまでに様々な低炭素施策が提案されているが、これを実現するためには居住者の身近な生活環境との両立が必要である。そこで本研究は低炭素施策の導入により得られる省エネルギー効果とその都市熱環境への影響について明らかにすることを目的とした。本研究では、街区スケールの局所気象モデルと空調負荷計算モデルとを結びつけた都市キャノピー・ビルエネルギー連成モデルにより評価を行った。この結果、多くの省エネルギーによる施策では若干の気温低下が見られたが、PVパネルではわずかに気温上昇を伴うことなどが示された。
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