本研究の目的は道路交通や鉄道からの騒音および振動による影響を検討するための,居住環境評価に関する因果モデルを構築することであった。 2013年には長野新幹線鉄道沿線の居住地域を対象に騒音と振動による居住環境への影響調査として社会調査および騒音と振動の物理測定・推計を行った。これにより,新幹線鉄道からの騒音レベルと振動レベルを複合的に組み込んだ因果モデルを構築することが可能となった。現状ではモデルの適合度指標であるCFIは0.951,RMSEAでは0.074という比較的良好なモデルを示すことができた。今後はモデル内のパスの有意性を含めた因果モデルの改良が課題である。
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