流域の自然・地形条件に即した活動により成立された流域の多様性は、総体としてのグリーンインフラストラクチャと捉えられるが、災害も含めた社会的な変化に対し持続可能なものとするためには、日常的に多様な主体の関与できる体制を構築することが求められる。本課題では水のマネジメントを軸に環境基盤としての緑地の保全・管理の可能性を検証することを目的とし、都市郊外の環境基盤と生活圏の変化を把握するためのデータベースを作成、観光・レクリエーション利用の視点を踏まえて、社会的変化と突発的なインパクトとしての自然災害に対する脆弱性と頑強性のポイントを提示し、多様な流域の環境をライフラインとする都市モデルを検討した。
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