研究課題/領域番号 |
24760494
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
志波 文彦 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 助教 (50585932)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 小学校 / 多目的スペース / オープンプラン / 施設整備 / 変遷 / プランタイプ |
研究概要 |
本年度の研究では、先行研究を行った熊本市・那覇市の成果の補完・総括に加え、新たにうるま市を対象とした調査を行った。調査は主に以下の内容を行った。 1)自治体レベルでの多目的スペース計画の変遷:県、市区町村を対象にした、施設台帳、竣工・増改築図面等の資料調査、さらには自治体としてのMS整備方針、空間改変の有無、施設建設当時の背景に関するヒアリング調査をもとに自治体レベルでの多目的スペース計画の変遷を明らかにした。 2)多目的スペースを含む教室まわりのプランタイプ別の利用実態:各学校を対象にした、学校要覧、年間指導計画書等の資料調査、MSを含む教室まわりの利用実態に関するヒアリング、アンケート調査、そこで展開される学習・生活活動等の観察調査及び家具や建具、座席配置等の実測調査をもとに、その利用実態を明らかにした。 なお、計画段階では本年度は人吉市を中心とした調査を行う予定であったが、うるま市において、調査対象予定建物の改築の動きがあったため、うるま市での調査を優先して行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた調査対象地は前後したものの、調査内容については当初計画通り達成したため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、先行研究を行った熊本市・那覇市の成果の補完・総括に加え、新たに人吉市を対象とした調査を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度も本年度同様、自治体を対象とした教育委員会に対する資料調査やヒアリング調査、調査対象自治体内の複数の小学校に対するヒアリング・アンケート調査や観察調査等を行うために旅費を使用する。 また、自治体レベルでのMS計画の変遷をとらえるための施設台帳、竣工・増改築図面等をはじめとした各種行政資料の複写費を使用する。 さらに、MSを含む教室まわりのプランタイプ別の利用実態を明らかにするために行う大規模な利用実態調査の遂行のための人件費を使用する予定である。
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