研究課題/領域番号 |
24760529
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 |
研究代表者 |
佐藤 桂 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, アソシエイトフェロー (80454198)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際情報交換 / カンボジア |
研究概要 |
平成24年度は、本研究に関連する情報収集と必要機材・ソフト等の調達といった環境整備をメインに行った。カンボジア・シェムリアップのアプサラ機構本部で毎年開催されるICC(アンコール遺跡国際調整委員会)の第21回技術会合、及び第19回総会に出席し、GISを利用した国際チームによる遺跡管理・調査研究の対象地域や方法論、進捗状況等について、情報収集を行うとともに、アプサラ機構内に設置されたGISチームのメンバーから、近年の活動状況等に関する聞き取りを行った。アンコールにおけるGISとリモートセンシングを用いた遺跡管理・調査研究は、1992年より、JICAやフランス極東学院、シドニー大学をはじめとする国際協力等によって進められてきたという背景があるが、近年は特に、アプサラ機構の職員が様々な国際プロジェクト(Living Angkor Project, Banteay Chmar Project等)に参画することにより、それぞれの対象地域・遺跡ごとに個別の発展を見せている傾向がある。本研究では、現在のカンボジア北部の国境近辺、とりわけタイとの国境をなすダンレック山脈を中心に発展した寺院都市遺跡群に関して、地形等の自然環境を併せて検討するため、当該地域に関する国内で入手可能な有料無料の地図、衛星画像(ALOS)、DEMデータ(SRTM)を収集するとともに、ArcGISのソフトを購入し、研究環境の整備を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は、情報収集や研究環境の整備がメインとなり、実際の研究への取り掛かりが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、昨年度に収集した情報・資料を用いて、分析作業に着手する。特にカンボジア北部地域を中心に収集したリモートセンシングの情報を用いて、プレア・ヴィヒア寺院の周辺遺構の分析より着手する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費は、情報収集のための現地調査、資料等購入、研究協力者への謝金に使用する予定である。
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