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2013 年度 実績報告書

強誘電性半導体ヘテロ界面を用いた太陽電池の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24760545
研究機関山梨大学

研究代表者

柳 博  山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (30361794)

キーワード水熱合成 / エピタキシャル薄膜
研究概要

昨年度に引き続きBiFeO3を太陽電池材料として応用できる可能性を探るために、水熱法によるBiFeO3エピタキシャル薄膜の作製とその電子状態の解明に取り組んだ。昨年度の条件で作製したエピタキシャル薄膜についてはリーク電流が大きく分極させることができなかったためXPS測定を行ったところ、金属Biの存在を示唆する結果が得られた。XRD測定では金属Biの存在は検出できなかったため、粒界などに非晶質の形で存在していることが考えられる。そこでエピタキシャル薄膜の作製条件の最適化をさらに進めたところ、XPS測定においても金属Biが確認できない条件を確立できた。しかしながらこの条件下で得られた薄膜のリーク電流も依然大きく、分極操作ができなかった。そこで分極によるバンド構造を調べることに特化した試料としてBaTiO3を作製し、分極させたのちXPS測定を行った。この試料ではチャージアップを避けることができないため中和銃で電荷を補償する必要があるため、UPS測定により信頼性のあるバンドダイアグラムを作成することは難しい。そこでXPS測定による内殻軌道のピークシフトにより分極させた試料におけるバンドの傾斜を観察したところ、分極試料の両表面において1.3 eV程度のピークシフトが認められ、分極によりバンド構造に大きな傾斜が生じていることを直接観察することができた。この結果から「強誘電性半導体」を用いることでバンドギャップより高い開放端電圧を得られる太陽電池の実現の可能性を示すことができたと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 水熱合成法によるエピタキシャルBiFeO3薄膜の作製とその電子状態2013

    • 著者名/発表者名
      堀内 隆弘,和田 智志,柳 博
    • 学会等名
      第29回日本セラミックス協会関東支部研究発表会
    • 発表場所
      埼玉大学
    • 年月日
      20130911-20130912
  • [備考] 山梨大学 工学部 応用化学科ウェブサイト

    • URL

      http://www.chem.yamanashi.ac.jp/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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