SrTiO3単結晶基板上にBiFeO3を水熱法によりエピタキシャル成長させることができた。BiFeO3エピタキシャル薄膜のバンドダイアグラムの作成と分極を試みたが、前者を測定するには抵抗が高すぎ、後者を行うにはリーク電流が大きく両者とも上手くいかなかった。そこで確実に分極ができるBaTiO3を試料に用い、中和銃でチャージアップを補正しつつXPS測定を行ったところ、分極によるバンドの傾斜を明瞭に観察することができた。この結果により、強誘電体を太陽電池に用いることによりバンドギャップより大きい開放端電圧を得られる可能性を示すことができた。
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