研究課題/領域番号 |
24760569
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小島 真由美 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80569799)
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キーワード | 国際研究者交流 |
研究概要 |
平成25年度は走査型電子顕微鏡内で使用する小型負荷装置を実際に導入し動作環境を整えるとともに、鋼サンプルを用いて変形中の様子を観察をしながら応力-歪み曲線を同時取得することに成功した。さらに米国オークリッジ国立研究所の大型中性子散乱施設で応力測定を行い、次世代型高強度鋼である積層鋼内部の応力および変形組織の定量的評価を実施した。前年度に検討したマルテンサイト単相鋼の変形挙動と複相(積層)鋼内のマルテンサイト組織の変形挙動を合わせて検討することにより、変形初期から変形後期におけるひずみ分布の様子が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた、走査型電子顕微鏡内に導入する小型負荷装置の設置を精力的に進め、前年度の放射光散乱測定結果に加えて新たに実施した中性子散乱測定の結果を合わせて考察する段階に至っている。SUS301鋼とSUS420J2鋼を含む複層鋼板に関する放射光散乱測定については論文にまとめ発表した。今後はさらに解析を進め、種々の次世代型高強度鋼板の特異な組織や変形挙動の検討を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
得られたデータの解析をさらに進める。実施予定の実験に関してはほぼ終了していると考えているが走査型電子顕微鏡内での負荷試験に関しては加速電圧等の最適な観察・測定条件の検討を行う必要がある。そのため次年度では追加実験を行う予定である。
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