研究概要 |
研究代表者は,Ta2O5やNb2O5のアモルファス薄膜を結晶化させると自発的にナノ孔が配列した構造が形成することを発見した.電子デバイスおよび触媒材料などに利用可能な新しい遷移金属酸化物ナノポーラス材料を作製するための基礎研究として,ナノ孔の形成機構を主に透過型電子顕微鏡を使って解析した.Ta2O5およびNb2O5はa,c軸に対してb軸が著しく長い異方性の強い結晶構造を有する.ナノ孔の成長方向は,長軸のb軸とは垂直の関係を保ちながら同一方向に揃って成長することが明らかになった.さらに,b軸方向の結晶周期性が多様で「格子が柔軟」であることがナノ孔の直進的成長の必要条件であることが明らかになった.
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