近年の多種多様化する次世代電子機器に対応するため、新たな機能材料の開発が重要な研究課題になっている。本研究は、新たな複機能材料として、ナノグラニュラー薄膜に着目しており、多機能性発現の可能性について研究を行った。その結果、常温で1000に達する常温誘電率を観測して、極めて特異な現象である。このような非常に大きな誘電率を有する薄膜材料は、高集積化、高機能複合化、低コスト化の観点より、次世代通信機器のスマートデバイスへの応用として期待される。さらに、Magneto-Electric効果(ME効果)として、磁場依存性について誘電率が約6%変化することも確認された。
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