単鎖型、およびジェミニ型両親媒性デンドリマーが水溶液中で形成するミセル構造を、中性子小角散乱およびX線小角散乱法により調べた。その結果、世代が増えても、ミセルサイズが、デンドリマー粒子と異なり、ほぼ一定であることが明らかとなった(半径が約3nm)。また、ジェミニ型試料ではミセル間の凝集が起きないことが確認された。以上の結果、ジェミニ型両親媒性デンドリマーは機能性材料として十分に利用できることがわかった。さらに、ジェミニ型両親媒性デンドリマーとイソプロピルアクリルアミド混合ヒドロゲル中において、ジェミニ型両親媒性デンドリマーが形成するミセル構造は維持されることが確認できた。
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