太陽光発電や太陽電池の導入に伴い、生産性の高い太陽電池級シリコンの新製錬プロセスが求められている。本研究では、テルミット反応によりシリコン酸化物を還元することで、シリコン生成反応時に精製効果を有するプロセスを構築することを目的とした研究を行った。その結果、生成Siの形状観察ならびに熱電対と放射温度計を用いた反応解析から、テルミット反応では系内がシリコンの融点以上に達し、シリコンが還元時に融解していることが確認された。さらに、シリコン相と副生酸化物相との間における、不純物成分の分配挙動を解析し、シリコンが融解することによる精製効果についての解明も行った。
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