水処理プロセスにおいて、粒子の凝集開始を制御可能なプロセスが理想とされる。現存するPNIPAm等の感温性ポリマーを用いる方法は、非常に高価であり、貯蔵容器全体を加熱する必要があるため廃水処理等の大規模な処理は難しいという問題があった。本研究では、市販のポリマーに圧力応答性があることに着目し、このポリマーを添加したスラリーに圧力を印加することで、感温性ポリマーと同様、粒子表面に吸着したポリマーの形態が変化し、粒子の分散状態の制御が可能であることを確認した。これにより、安価、簡便に高次元の水処理プロセスを構築することができ、現存する水処理プロセスの飛躍的な向上が期待される。
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