再生可能エネルギーを利用した水素社会の構築に資するアンモニア分解触媒の開発について検討した。塩基性の層状化合物であるハイドロタルサイトを前駆体とし、これを焼成することで高比表面積なMg-Al oxideを調製し、この担体に活性金属を担持した触媒を用いてアンモニア分解活性を調べた。その結果、5 wt%Ru/Cs2O/Mg-Al-oxideでは、SV = 3000 h-1の下、300℃という低温で51%のアンモニア転化率が得られた。一方、RuフリーのCeO2/15wt%Ni/ Mg-Al-oxideではRuには及ばないが500℃でほぼ100%のアンモニアを分解可能であることを見出した。
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